2016年 07月 11日

ある日の読書『かたづの!』

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主人公祢々(ねね)は 八戸南部藩の女当主。
江戸時代に実在した唯一の女大名である。

かたづの!って、いったいなんなの!?

本の帯のキャッチコピーには
「角を一本しか持たない羚羊(かもしか)が祢々と出会って云々~」と書いてるので
なんとなく 羚羊(かもしか)の角なんだな、、ということは読む前に理解したけれど。。

本の語り手は羚羊の角。
幼い頃祢々と出会い 友情を育み 死後も角(つの)に魂が宿り
女大名となった祢々を見守り続けるという。。

祢々に恋するカッパ
屏風から出て来て「かたづの」とおしゃべりするペリカン
モモンガ、猿、蛇。。
小説の中には たくさん動物が出て来て
策略と戦(いくさ)の乱世の世界を
ファンタジーな歴史小説仕立てにしてくれている。

作者の中島京子さんが「ありったけのウソとホントを絡めて書いた」と。。

そのウソとホントの絶妙なさじ加減。
あらためて「好きだな、この人の小説。。」と思ったものだ。。

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「長いお別れ」は父が亡くなる直前か 亡くなった後か あまり覚えてないけど、そのくらいに読んだと思う。
自分の場合とは非なるお話なのに「亡くなる」という部分だけが重なっていて
妙に重苦しい気持ちで読んだものだ。
でも、物語として、とてもステキで面白いと感じた。

中島京子氏は「小さいおうち」で直木賞を取り 映画にもなり、
一躍「時の作家」となったけれど、
それ以前、その後も 淡々と いい小説を書いている。
この淡々と、というところが 大きくして下線引くくらい 好きなところ(笑)











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by ukico32744 | 2016-07-11 17:24 | ある日の読書 | Comments(2)
Commented by yoppyhyakka at 2016-07-11 23:26
中島京子さんの作品で読んだのは
「小さいおうち」だけかな
そうかぁ淡々とね〜なるほど
わかる気がする。
小説家って難しい職業やよね。
何かいろいろ犠牲にして成り立っとるんやないかと
昔からそう思ってたんです。
日常を平凡に生きてる人には小説は書けんわね〜
なんて…
なんか話、逸れましたね。(≧∇≦)

Commented by ukico32744 at 2016-07-12 15:09
> モモセさん、
よくテレビでお見掛けして、タレントもどきの仕事してる小説家がいるでしょ?
ああいう人って、いつ書いてるのかな、って思います。
小説家という生業(なりわい)って、けっこう地味でフツーだと思うんですよ。
ただ、モノを見る”目”はフツーではないのでしょうね、想像力とかも。。
そこが凡人と違うところなんですね。




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