2017年 09月 22日 ( 1 )

ある日の映画『幼な子われらに生まれ』

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『幼な子われらに生まれ』を観てきました。


この映画、好きな俳優さんが出てるので、前から観たいと思ってました。

主だった出演陣は、浅野忠信、田中麗奈、宮藤官九郎、寺島しのぶ。
皆、好きな役者さんです。

そんなところへ、「モントリオール世界映画祭、審査員特別賞」を受賞というニュースを聞き、
それってどのくらい凄いこと?といぶかりつつも、
これはやっぱり観るべきよね!と、第六感がピクピク反応しました。



原作は重松清さん。重松さんの初期のころの作品です。



信(浅野忠信)と早苗(田中麗奈)はお互いバツイチで再婚した。
子ども二人は早苗の連れ子。
一見良きパパを装いながら、思春期の長女には毛嫌いされる信。
早苗は、信に全面的に寄りかかり、二人の間に出来た「新しい命」を
手放しで喜んでいるのだけど。。。



信のバリバリのキャリアウーマンの元妻が、寺島しのぶ。
家庭内暴力の果てに離婚の早苗の元夫が、宮藤官九郎。



ツギハギの家族のほころびを、一生懸命取り繕うとすればするほど、
追い詰められる信。

ついには長女に、
「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」と言われてしまう。
暴力を受けたにも関わらず、本当の父を求めていることに、放心する信。



セリフとは思えないリアリティがある家族の空気感は、
現場での役者同士の新鮮な感覚を大事にして、撮ったという手法だからでしょう。

長女の自分でもどうしようもない、思春期特有の感情のリアル感と、
信の、一生懸命だけど、どこか捨て鉢な裏腹さのリアル感。
そして、早苗の真面目だけど、時々イラッさせるジコチューなとこ。

人って裏返せば、表とはまた違うものよ、っていう感じ、
とても共感しました。





新しい命の誕生で、すべては丸く収まらないけれど、
絡まり合った糸は、ゆる~くほどけてきます。

なぜか泣きたくなる映画。

リアリティがそうさせるのでしょうか。



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by ukico32744 | 2017-09-22 18:53 | ある日の映画 | Comments(6)