カテゴリ:ある日の映画( 45 )

ある日の読書『千の扉』

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千の扉   柴崎友香


新宿の街の中にある広大な都営団地。
老朽化、高齢化した団地は、何千の人が住むというのに、
人の気配を消したように静かだ。
「千の扉」は、その団地の重い鉄の扉。



千歳は、たいして親しくもない一俊にプロポーズされ、
広大な都営団地の一室に住むことになった。
その部屋で、一人暮らしをしていた一俊の祖父から、
千歳は人捜しを頼まれる。

のらりくらりの千歳の人捜しは、いろいろな人の人生をかすりながら、
往きつくところに往きついたのだった。



自分が日々思ってることは、取るに足らないことで、
他人に話すまででないことがほとんどだ。

実は、その取るに足らないことが、自分の心の核の部分だったりする。

この小説の登場人物は、おしなべて皆そうである。

家族だから友人だから、何もかも洗いざらい話すものとは限らない。
だからこそ、あえて話さないという場合もあるのだ。

この小説に出てくる、自分表現がヘタな、ちょっと可笑しく悲しい人たちの、
心情がとてもよくわかる。

わたしもそうだから。



好き嫌いのふり幅が、かなり大きな小説と思う。

70年という歳月の時間軸が、あっちこっちと飛んでるので、
内容がつかめるまで手こずったりもする。

でも、わたしはかなり「好き」なほうに入る小説です。

主人公千歳の、のらりくらりの具合が好ましくて、
途切れ途切れの話が繋がっていく後半は、もう好き過ぎるくらい。



柴崎友香さん、ググってみると2014年の芥川賞を取られていた。

俄然、このかたの小説を読みたくなったものよ。!(^^)!







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by ukico32744 | 2018-02-15 22:15 | ある日の映画 | Trackback | Comments(12)

ある日の映画『オリエント急行殺人事件』

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オリエント急行殺人事件


アガサクリスティーの名作といわれる、オリエント急行殺人事件、
以前にも映画化されてます。

結末知ってるし…のかたも、たくさんいらっしゃるでしょう。

ワタシ、幸い?にも、「オリエント急行殺人事件」、今まで観たことも、
読んだこともありません💦

2回目の映画化は、現代的にかなりアレンジして、
スペクタル感が強いものだということだし、
ジョニー・デップやペネロペ・クルスが出演してるということだし、
けっこうワクワクで観に行ったつもりなのですが…… ( 一一)



思えば前日、寝る間際に読んだ小説が、ちょうどクライマックスを迎えたところで、
暴走列車のように、最後まで読んだのがいけなかった……(-_-;)

途中寝てしまったよう…。⤵⤵

大事な乗客の人物像が、
何人か、何が何だか分からないまま、ラストを迎えてしまったんですね。

家に帰ってから、ネットで眠ってしまった空白部分を
穴埋めする作業はトホホな感じです。

きっと、20分くらい、眠っちゃったと思うネ💦





アガサ・クリスティーものは遥か昔に「春にして君を離れ」は読みました。
珍しく探偵も犯人も登場しない小説です。
ストーリー、忘れかけてますが、とっても心揺さぶられたことだけ
覚えてます。
ワタシの数少ない蔵書の中にちんまりと納まっている、この本。
いつか、また読みたいと思ってます。



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by ukico32744 | 2018-01-16 16:10 | ある日の映画 | Trackback | Comments(21)

ある日の映画『探偵はbarにいる3』

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探偵はbarにいる 3



お馴染み「探偵はバーにいる」のパート3を、
お正月休みに、やっと観てきました。

北海道が生んだスター大泉洋ちゃんを主演とし、
北海道出身の推理作家東直己さんの「ススキノ探偵シリーズ」を原作として、
北海道ロケもふんだんに、
北海道色を前面に押し出したこの映画、
昨冬の映画ロケ中から、注目と期待が上昇気流に乗るがごとく上がってましたヨ⤴⤴
(注:北海道限定の盛り上がりですから💦)





今回「わ~っ!」と感動した場面、
ストーリーとは、まったく関係ないところで…

探偵と相方の高田くんが、七輪でホルモンをつつくシーン。
なんか見たことあるような。。
そんで食べたことあるような。。(^^;

そこの店、オットと数回行ったことある「京城屋」という焼肉屋さんだったー。

ホルモンが美味しいススキノの路地裏にある「京城屋」さんは
札幌の老舗の焼肉屋さんであるけれど、B級グルメ感が漂い、
あくまでも庶民的なローカルな雰囲気。

探偵さんと高田さんが、行きそうなお店として頷ける。
リアル感あるある。。(^-^)



最後、相方の高田さんが遠くに行っちゃうって、
この映画もパート3まで?、、と一瞬がっかりしたけれど、
そうじゃないみたい。

そこんとこは、最後の最後で。。

最近の映画は、最後まで席を立たせないように出来てるみたい(笑)

劇場が明るくなるまで、しっかり映画の余韻を楽しみましょう。




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by ukico32744 | 2018-01-09 18:47 | ある日の映画 | Trackback

ある日の映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』

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DESTINY 鎌倉ものがたり


鎌倉に住むミステリー作家一色先生(堺雅人)は、一目惚れというか、運命を感じて、
年の離れた亜希子さん(高畑充希)と結婚した。

幽霊も魔物も住み、不思議な怪奇現象が起こる鎌倉。

一色先生のお家の中も、摩訶不思議なものが納戸に隠されていたりするのだけど、
新妻亜希子さんは、怖がりながらも、とけ込んでいく。

その楽しい生活の最中、亜希子さんは魔物の手に掛かり、
黄泉の国へ旅立ってしまうのです。





確かに、武家の古都鎌倉はその昔、血縁関係なんてなんのその。
「昨日の味方は今日の敵」ということわざは、この時代に作られたのではないかと思うほど、
血で血を洗うような戦が繰り広げられ、今も怨念や邪気が渦巻いているというのは
よく聞く話です。

なので、鎌倉は幽玄の世界観の不思議なお話が、けっこうあったりするのです。






前半は、摩訶不思議なファンタジー。鎌倉らしい、奥深いストーリーと思ったものよ。

食卓に鎌倉の老舗かまぼこ店の「梅花はんぺん」が上がったり、
貧乏神さんへのお茶うけは豊島屋さんの「鳩サブレ」だったりで、
鎌倉にまつわる小物探しも楽しかったりして。。

さて後半なのだけど、魔物の仕業で黄泉の国へ行ってしまった亜希子さんを、
一色先生が、江ノ電「現世駅」からタンコロ(江ノ電の古いカタチのもの)に乗って、
黄泉の国の亜希子さんを奪い返すところから、一転、壮大なCGの世界が始まってしまう。



前半と後半、随分印象が違うので、あぁぁ唖然とするけれど、
エンディングロールの宇多田ヒカルの曲が、全体をしっとりまとめてくれて一件落着。ほっ。。


まさか宇多田さんの曲中に、席をお立ちになるかたはいないと思いますが、
エンディングロールの中で、なるほど。。と思う謎解きが含んでいますよ。








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by ukico32744 | 2017-12-14 21:14 | ある日の映画 | Trackback

ある日の映画『幼な子われらに生まれ』

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『幼な子われらに生まれ』を観てきました。


この映画、好きな俳優さんが出てるので、前から観たいと思ってました。

主だった出演陣は、浅野忠信、田中麗奈、宮藤官九郎、寺島しのぶ。
皆、好きな役者さんです。

そんなところへ、「モントリオール世界映画祭、審査員特別賞」を受賞というニュースを聞き、
それってどのくらい凄いこと?といぶかりつつも、
これはやっぱり観るべきよね!と、第六感がピクピク反応しました。



原作は重松清さん。重松さんの初期のころの作品です。



信(浅野忠信)と早苗(田中麗奈)はお互いバツイチで再婚した。
子ども二人は早苗の連れ子。
一見良きパパを装いながら、思春期の長女には毛嫌いされる信。
早苗は、信に全面的に寄りかかり、二人の間に出来た「新しい命」を
手放しで喜んでいるのだけど。。。



信のバリバリのキャリアウーマンの元妻が、寺島しのぶ。
家庭内暴力の果てに離婚の早苗の元夫が、宮藤官九郎。



ツギハギの家族のほころびを、一生懸命取り繕うとすればするほど、
追い詰められる信。

ついには長女に、
「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」と言われてしまう。
暴力を受けたにも関わらず、本当の父を求めていることに、放心する信。



セリフとは思えないリアリティがある家族の空気感は、
現場での役者同士の新鮮な感覚を大事にして、撮ったという手法だからでしょう。

長女の自分でもどうしようもない、思春期特有の感情のリアル感と、
信の、一生懸命だけど、どこか捨て鉢な裏腹さのリアル感。
そして、早苗の真面目だけど、時々イラッさせるジコチューなとこ。

人って裏返せば、表とはまた違うものよ、っていう感じ、
とても共感しました。





新しい命の誕生で、すべては丸く収まらないけれど、
絡まり合った糸は、ゆる~くほどけてきます。

なぜか泣きたくなる映画。

リアリティがそうさせるのでしょうか。



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by ukico32744 | 2017-09-22 18:53 | ある日の映画 | Trackback | Comments(6)

ある日の映画『三度目の殺人』

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休暇中のうちの台風娘(笑)、きのう島へ帰って行きました。
今日だったら、飛行機欠航間違いなしのところでしたヨ。

ホンモノの台風18号は北海道に上陸して、
JRが止まったり、イベントが中止になったりで、戦々恐々と構えてましたが、
朝から雨脚は強いモノの、爪あとを残さず通過したようです。



映画「三度目の殺人」を観てきました。

~観客を突き放す”冷たさ”が際立つ是枝監督流の心理サスペンス~

と、どなたかが書いてあるとおり、見事にワタシ突き放されましたぁ。

よくわからないのです、この映画。。

なぜ、三度目なのかも、ワタシにはわかりゃあしません💦

「落としどころ」「泣きどころ」がなく、終わったあとの突き放された感じがハンパないです(笑)

見どころだと言う、加害者役所広司と、弁護士福山雅治が対峙する場面、
役所さんの圧倒的な毒気ばかりが際立ちます。

拘置所の面談室での、両者を重ねるように捉えるカメラワークも、
やり過ぎなような気がして、気が散ります。

福山雅治、広瀬すず人気に、なんとか波に乗れたのかな~という、
ちょっと辛口言いたくなる、作品なのでした(^^;






映画が終わって、外に出れば雨が止んで青空。

是枝監督から、よ〜く考えて、、と宿題を突きつけられたような沈みがちの気持ちに、日が指したよう。

やっはり、映画は後味が肝心。


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by ukico32744 | 2017-09-18 18:17 | ある日の映画 | Trackback | Comments(12)

ある日の映画『光』

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映画「光」は、あの河瀨直美監督が、
”いざ!パルムドール(最高賞)を!”と乗り込んだカンヌ国際映画祭で、
パルムドールには洩れたけれど、
上映後のスタンディングオベーションが、10分も鳴りやまぬ状態だったという
伝説に残りそうな映画なのです。

札幌では、上映が7/20までということで、
いそいそと観に出かけました。

というか、歯科へ行くついでに、観てきました。



広くない劇場に、ワタシを入れて全部で6人という観客。
これは相当リラックスできて、ラッキーなことです。

ほぼ満席の、隣に知らない人が座ってる状態はちょっと苦手。
映画の世界に没頭するまでの少しの間、その知らない人の存在を、けっこう気にします。

あと、ほぼ通路側の端の席に座ります。
知らない人に挟まれることはないし、片側だけでも開放感。
もしお手洗いに行きたくなってもすぐ立てるし。。

色んなことを考えての、”端っこ好き”です。





ほとんど視力がないカメラマン(永瀬正敏)が、ついに完全に視力を失ったその時。

その刹那に、ぐいぐい引き込まれて、一気にラストへ。。

河瀨監督と永瀬正敏のタッグは、「あん」に引き続き最強と思いました。

ポスターでもわかるように、ヒロイン役の女性の、横顔の線の美しさにウットリ。
山口智子二世という感じの人だわね。
(ヒロインについてはそれだけか~い!? 笑)










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その日のランチは久しぶりに「さえら」へ。

札幌のサンドイッチの名店です。


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見よ! この切り口の美しさ♡


観光客がめっきり多くなって、ランチ時にはいつも行列が出来ている「さえら」。
最近ごぶさただったけど、相変わらずの美味しさに感動です。



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by ukico32744 | 2017-07-14 16:43 | ある日の映画 | Trackback | Comments(17)

ある日の映画『マイビューティフルガーデン』

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久しぶりの映画鑑賞は、あれもこれも観たくてすごく迷ったのだけど、
「これは英国版アメリだ!」の映画レビューを読んで、この映画に決定。



ガーデニング大国のイギリスでは、庭が生活の一部となっているらしい。

自分の殻に閉じこもり、几帳面すぎる性格の主人公のベラは
自由に生き生きと伸び放題の植物が大嫌い。

そんなベラの家の庭は、とうぜん荒れ果てている。

ある事情で、ガーデニングの達人である、お隣の偏屈なおじさんの力を借りて
ベラの庭は、美しいイングリッシュガーデンに変身した。



ざっと、まぁ、このような内容の「癒し系ストーリー」である。

映画の途中からかなり眠たくなって、うとうと。。しては、ハッと我に返ること数回。

ミンティアもさほど効果なく、困ったなと思いつつも、また、うとうと。。

平和な安眠を誘うような、心がほどけるストーリーということにしておきましょうネ💦

じっさい、幻想的で夢を見てるような世界観の映画なのだから。。



主役のベラは「ダウントン・アビー」のジェシカ・ブラウン・フィンドレイ
世界の美女100人に、毎年選ばれるような美しさ。

イングリッシュガーデンの美しさにに引けを取らない、ベラの弾ける美貌にもウットリうとうと。。(^^;









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by ukico32744 | 2017-06-16 18:42 | ある日の映画 | Trackback | Comments(6)

ある日の映画『LION25年目のただいま』と直太朗ZDJBツアー

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ある日の映画『LION/ライオン ~25年目のただいま~』

僕は5才で迷子になった。
それから25年間ずっと探している。
僕の失われた人生のカケラを。




5歳のサル―は、列車に乗り込み眠り込んで迷子に。
そのまま故郷を離れて、家から遠く離れたカルカッタで路上生活をすることになった。
数々の危険を潜り抜け、オーストラリアの善良な夫婦の養子となり、
25年の歳月が過ぎる。
サル―は、GooglEarthを駆使し、自分の中のかすかな記憶を頼りに、
ついに離れ離れになった家族を捜し出した。




「事実は小説より奇なり」を如実に証明したこのストーリーは実話です。
もうこの事実の上には、なにも脚色はいらないでしょう。


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著者サル―・ブライアリーは、「LION」の主人公サルー。
映画の原作本です。


年間8万人の子供が行方不明になるというインドで、25年後に家族に会うことができたサルー。
強運の持ち主であったに違いないけれど、
小さなカラダに、大きな生き抜くチカラがあったのだと思う。





きのう映画を観てからの~、その後はこちらへ↓↓

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森山直太朗コンサート。
札幌で公演があるたびに駆けつけます。

今年15thの アニバーサリーツアー「絶対、大丈夫」


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直太朗直筆です。
上手いヘタはともかくとして、直筆ってことに意味あり(笑)

ZDJB
”絶対、大丈夫”という意味かと。。
このかたのツアータイトル、毎回意味不明なんで、スルーしましょ。


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コンサート終わりで、大通公園を歩くひとたち。

札幌の夜は冷えます。
スマホ持つ手も震える~。ブレブレ。


桜はまだまだ咲く気配は微塵もないけれど、直太朗の「さくら(独唱)」で
いち早く桜開いたコンサート会場なのでした。

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by ukico32744 | 2017-04-22 21:38 | ある日の映画 | Trackback | Comments(6)

ある日の映画『LA LA LAND』

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LA LA LAND 観てきました。

一度アカデミー賞を取っておきながら、まさかの間違えでお返ししたという、
前代未聞の、あの一件。

一瞬のうちにするりと手から滑り落ちた栄光。
でも、この一件が語り継がれるたびに、この映画の「名」は伝説的に残るでしょうネ。

映画の中では、ガチッと栄光を掴んだミア(エマ・ストーン)。
そして手放したものは、純粋無垢な不安定な愛。



冒頭のミュージカルシーンが圧巻です。

つかみはこれでOKって感じ。




ありがちなラブ&サクセスストーリーを、
よくもまぁ、こんなにワクワク気分にさせてくれること!

後半のストーリー展開の意外性にもおぉ!と感嘆符。

完全に計算高き作り手たちの「罠」にはまったと思う映画です。





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映画のお供は「アルフォート 北海道小豆」

アルフォートって、リーズナボーだけど美味しいよね。

いろんなバージョン出してくれるし、ブルボンさんは、アルフォートにチカラ入れてると思うの。





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by ukico32744 | 2017-04-07 18:00 | ある日の映画 | Trackback | Comments(10)