カテゴリ:ある日の読書( 70 )

ある日の読書『異類婚姻譚』

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本谷有希子 『異類婚姻譚』

い、いるいこんいん。。なんだ??

と、題名からして読めないところから始まった。

先が思いやられる小説だ。

ありがたいことにPCは「異類婚」まで入れると ちゃんとコレが出て来てくれる。

『いるいこんいんたん』と読むのだそうだ。


2015年下半期 芥川賞受賞作品である。

上半期の受賞作が又吉くんの「火花」だったので 火花燻ったままの下半期の発表だった。

本谷有希子さんは「劇団 本谷有希子」の主催者だ。

自分の名前を劇団名にするくらいだから 主張の強い人のはずである。

この小説も なかなかクセのある 難解なストーリーだ。


「ある日自分の顔がだんなの顔とそっくりになっていることに気が付いた」

という”くだり”で始まる小説は 特に主張がなく 毎日流されてるように暮らす 専業主婦サンちゃんが

一風も二風も変わっているヘンな夫に だんだん似てきてしまうという

「世にも奇妙な物語」ふうのお話だ。


「なんだ、これ。。」が読後の感想だ。

芥川賞に失礼だけど、「なんだ、これ。。」だった。

取り敢えず 最後までサラッと読めてしまうのだけど 

読後感は けっしてサラッとしてないところが 摩訶不思議小説だ。

本谷有希子ワールド、恐るべし。。


好みは人それぞれなのでアレですが アタシは苦手な感じです。 (-_-;)




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by ukico32744 | 2016-10-18 21:34 | ある日の読書 | Comments(4)

ある日の読書『雑誌クロワッサン 捨てたい!』

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図書館で雑誌も借りることが出来るのは知ってますか?

最新号は借りることができないけれど、次号が出たら 貸出開始されるんです。




雑誌「クロワッサン」は 一か月半おきに行く美容室(最近はサロンっていうよね)で

熟読するので 久しく図書館から借りることはなかったけれど、

この号は 更に家で熟読したく 図書館に予約の”ポチッ”をしたんだった。

そんなことも忘れるくらいな時に

この「捨てたい!」号、「捨てたい」と願う人たち間を 巡り巡ってというか揉みに揉まれてやってきた。


そうそう、アタシは

元祖「捨てる人」辰巳渚さん×ミニマリスト沼畑直樹さんの対談を

もう一回じっくり読みたかったんだっけ。。 (^^;



「捨てる」ことは 今はもうライフワークで、気持ちがいいと思えるけれど、

捨てたくても捨てられないジレンマで、悶々とした日もあったんです。


アタシの場合、

巣立った子供たちのものを捨てたときと

親が嫁に行くときに持たせてくれたもの。

もう読まない「手紙」に、見ない「写真」。

これらを捨てられたときが、「捨て」スイッチに「踏ん切り」のONが点灯した時 (^^;



時々こういう「捨て」関係の雑誌などを読み、

刺激をもらって、さらに風通しのいい 居心地のいい家にしたいと思うんです。



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by ukico32744 | 2016-10-14 18:45 | ある日の読書 | Comments(4)

ある日の読書『山女日記』

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『山女日記』 湊かなえ


今日 10月3日は「登山の日」だそうで。。

ちょうど、この小説を読み終えたところの goodなタイミング♪

blogの始まりの掴み(つかみ)はこのネタで行こうと思ったの。

ブロガーの皆さん、blogを書くときの 出だし部分 けっこう悩みませんか?

出だし、30分くらい 出てこない時ないですか?





「山岳小説」といえば 遭難もの、前人未到の達成ものとか、

手に汗握る感じが だいたいのイメージ。

湊さんだから 山から突き落としたりする サスペンス系か?とも想像するが、

「山女日記」は いわば 今流行りの山ガールを主人公にした 短編小説だ。


「妙高山」「利尻山」「金時山」「トンガリロ」など 山の名前が題名の短編が8話の構成。



山に登ると 山ガール達は 自分の心がなんと小さくて閉鎖的かということを 実感するようです。

今までの自分には出来なかったことを やり遂げたことで

自信をもてて 他人(ひと)にも優しくなれるようです。

少し頑張ってみることが 世界を広げることと 実感するようです。


大まかに言うと そんなストーリー仕立ての短編の数々で、

現状に満足していない女子のココロを

チクチク刺激する うまい構成。

さすがの 湊さんだ。





この小説読んだ女性の6割は 山に登りたくなるような

山に登って 自分が変わることを期待するような

希望的小説だと思った。

今や、山はそんなガール達で飽和状態かも ‼(笑)





「山女日記」、NHK-BSプレミアムで ドラマ化されるようです。

最近のNHK、目の付け所がイイネ!と思いました。







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by ukico32744 | 2016-10-03 17:29 | ある日の読書 | Comments(8)

ある日の読書『ポトスライムの舟』

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ポトスライムの舟  津村 記久子


主人公ナガセ(女子)29才 社会人8年目 手取り年収163万円。

自分の年収と世界一周旅行の費用が同額と知り、
旅行に参加するべく貯蓄を決意するという。。


2009年だったかな。。?
芥川賞受賞作品です。




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「ポースケ」は「ポトスライムの舟」から5年後の物語。

ナガセの友達ヨシカがやってる奈良のカフェでの 日常と小さな出来事が綴られている。


カフェ物語というと 小川糸さん風の癒し系な感じを想像するけれど、

「ポトスライム~」と同じように『働く』がキーワードの 勤労小説だ。


二作とも奈良が舞台である。

ほどほどに田舎感と
ほどほどに万葉な土地感を醸し出してるのが
心地よい感じです。

 



働くって大変。

だけど 働くって大事。



人って、わからない。

でも、交わらないと生きていけないし。。



矛盾だらけを感じながら 図太くなるのよね~と

そんなことを思いながら読んだ。。



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by ukico32744 | 2016-09-21 12:44 | ある日の読書 | Comments(2)

ある日の読書『あの日』

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『あの日』 小保方晴子


小保方さんにとって、「あの日」とは どの日なんだろう。。

「STAP現象」のプレゼンテーションを華々しくお披露目した日から、
ねつ造疑惑で 転落した日。

まるでジェットコースターのように 急上昇急降下の数か月を過ごした小保方さん。

ココロもカラダもおかしくなってしまうのは 無理もないことだ。

理研など、STAP細胞に関わる機関の追及は 仕方ないこととして、
メディアに執拗に追いかけられ、個人情報が暴かれ、
たれ流しのように あることないことが 出回ってしまう怖さ。

小保方さんは それほどまでされる 悪いことをしたんだろうか。。


科学者として、少々迂闊なところがあった。
(は 小保方さんも自身、そう言っている)
そして、科学者として 華がありすぎた。
(は、あくまでもアタシ意見)

出る杭は打たれる。。

小保方さん、服装とかヘアスタイルとか こだわりがあったからなぁ。。

でも、そこんとこと 科学者としての資質とは関係ないよね。



小保方さんの逆襲本。

あの一件が 小保方さん側から すごく詳しく書いてある。
あまりにも詳しすぎて 実験の部分は 難解すぎてスルーした(-_-メ)
この部分は読者というより 関係者へ、という感じがする。

この本に書いてあることが 全部本当だとしたら
それは ひどい話だ。

この本に実名で書かれた人たちは 異論があるのなら
声を出すべき思うけど、
今に至って、何もないということは
無視?!
大人だから?

まっ、聞きたくもない 水掛け論になるだけか~


とりあえず 小保方さんは一矢を報いた。
汚名は少しだけ 返上されたのではないかしら。。




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by ukico32744 | 2016-09-07 19:50 | ある日の読書 | Comments(6)

ある日の読書『彼女に関する十二章』

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中島京子さんの新作「彼女に関する十二章」。
人気作家の新作だけに シュワッチ!と図書館予約を入れるものの、
つわものどもが我先にと シュワッチ!と予約してるため 若干の出遅れ💦
待つこと数か月で やっとアタシのところへやって来た!


まず、主人公聖子さん(主婦50才)と夫の関係性が良好だという前提で始まる。
なぜ良好かというと 2人の会話が とてもぴょんぴょん弾んでいるからだ。
2人とも お互いの話に「聞く耳」を持ってるってこと、
仲良しの大前提なんだな~と、今さら気付く(笑)

その聖子さんの一人息子は ほとんど家庭内会話を放棄している大学院生。
その彼女も、息子以上の無口ときた。
聖子さんは この二人を前にして途方に暮れる。。
しかし 若い二人の間には なにかしっかりとした「絆」があるようだ。

この二組、似た者同士ということなんでしょうね。
 

聖子さんの周りに起こる出来事は いちいち驚くことばかり。


ミドルエイジ世代、人生の先輩!みたいな顔してるけど、
日々の出来事には いちいち「ビックリしたー」の初期反応。(笑)
喜怒哀楽が互い違いにダイビング。
そんな感じで 実は 中身は 威張れるほど大人になってないのだ💦



ほっこり感を醸し出しつつ ストーリーは進んでいくけれど、
実は60年前のある作家が書いたエッセー、
「女性に関する十二章」と連動して お話は語られていく。
(そのへんのところは いろいろな方が 書評で書いてらっしゃる)


ただの「主婦物語」にならないところが さすが‼

中島さんに またしてやられた~。




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by ukico32744 | 2016-08-30 18:07 | ある日の読書 | Comments(2)

ある日の読書『わたしの容れもの』

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角田光代さん、現在49才。
ベビーフェイスの彼女だけど、もうすぐ大台に乗るという、ナイーブなお年頃だ。

それを体感して はや”うん年”の年月が過ぎたアタシには
角田さんの書いてあることは しみじみ良く理解できることだ。


「変わりゆくカラダ」を「容れもの」とし、
老化なのか進化なのか変化なのか ゆるやかに変わっていく「わたし」を
客観的に 作家視線で見つめている。

外見も然り。。
内面までも こうも変わるもの。。

その中には「嘆き」が1ミリも含まれていないところが 潔いし、読んでいて楽しい。。


うんうん、そうそう、ココロの中で頷きながら読み終えた。

☆五つの共感度
☆☆☆☆☆


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きのうの夕空

台風が去った午後から 急速に天気は回復したけれど、
「台風の置き土産」のような発達した雲は
「暴れ龍」のようにも見えました。



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by ukico32744 | 2016-08-24 17:15 | ある日の読書 | Comments(2)

ある日の読書『大橋鎭子と花森安治』


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NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」の主人公小橋常子のモデルとなった
大橋鎭子さん
そしてドラマの中で雑誌「あなたの暮らし」の編集長花山伊佐次のモデル、
花森安治さん
この二人の雑誌創刊にまつわる 自叙伝である。


「とと姉ちゃん」もそろそろ終盤に向かってる。
でも、一足お先にドラマの転回が知りたくて、せっかちに本を読む。

読んでみて、ドラマと実際に有ったことはニュアンスが微妙に違ってて、
ドラマの脚色がうまい!ってことが わかったりする。
これって、別にわからなくてもいいことだった💦

実際の大橋さんも、常子同様、ガッツがありチャレンジ精神が旺盛な女性だった。
人の懐(ふところ)に飛び込むのがうまいのは 天性のもので、
彼女の”人間的な魅力”が危機的状況を何度も救う。

その神話的な実際にあった話は あまりドラマの中では語られてないのが ちょっと惜しい気がする。
もと皇族のかたや 川端康成との交流など。
とにかく、人のココロをギュッと掴んでしまうのが 大橋さんの強みだ。

毎朝観ればいいものの、何故か録画して夜に観るという ややこやしい我が家。

いろんな事情で2日分滞って観ていないので、今週のストーリー
「鞠子 らいてうに会う」の巻は これから。。

「平塚らいてう」さんは アタシが読んだ自叙伝には 出てこないので
これは例のうまい脚色。。?

「朝がきた」にも「らいてうさん」出てきたし、NHKは「らいてうさん」がお好きかもね?



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Eテレ 0655の今週のたなくじ
ミックス吉!

これくらいが ちょうどいいよね (^_-)


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by ukico32744 | 2016-08-09 17:35 | ある日の読書 | Comments(4)

ある日の読書『楽園のカンヴァス』

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原田マハ 「楽園のカンヴァス」

「楽園のカンヴァス」の表紙は アンリ・ルソーの「夢」。
MOMA(ニューヨーク近代美術館)所蔵のこの大作をめぐるロマンミステリー。

この物語の中には ルソーはじめ、鍵となるピカソ、
数々の有名な画家の名前がでるわ、
世界的に著名な絵画もでるわでるわで、
芸術関係には無知なアタシが読んでも 楽しめるだろうか。。
という問いかけをしながら読み始めた。

物語上に出てくる絵画を ネットで検索しながら
見る&読む。
傍から見ると スマホ見てんだか 本読んでんだかの状態だ。

芸術作品に触れ、質の良いストーリーに痺れ、
ミステリーに頭の中が刺激され、
暑さでドヨ~ンとした頭がくるくる回り出す。。

「ダヴィンチ・コード」がちょっと難しかったな、と思ったアタシでも、
付きあいやすいストーリーだ。
 

~涼しくならない夜を 持て余しているアナタへ~

そんなメッセージ付きで プレゼントするのに最適な1冊。
なんてネ。。(^^;


原田マハさん作品は 10年前くらいに読んだ
「カフーを待ちわびて」以来だ。
  はじめて沖縄旅行して ちょっと沖縄にカブレた頃だ。
「カフー」、面白かったナと、印象に残っている。
 

最新作「暗幕のゲルニカ」も絵をめぐる芸術サスペンス。
「楽園のカンヴァス」が想像以上に楽しめたので、こちらももれなく図書館する。
 秋の夜長の読書シーズンには 手元に届くかな~くらいの人気本。
待ち遠しい1冊だ。












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by ukico32744 | 2016-08-06 17:54 | ある日の読書 | Comments(4)

ある日の読書『冷蔵庫を抱きしめて』


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今年の直木賞受賞した荻原浩さんの 去年の短編集
『冷蔵庫を抱きしめて』


「DV」「摂食障害」「SNS中毒」「対人恐怖症」など、
病んでるココロを題材にした短編集は
気持ちいいほど、サクサクッと読めちゃうので、
あっという間に読み終えてしまった。
重い題材であるけれど、病んでる本人があまり自覚がないという
能天気さがコミカルだ。


直木賞受賞作品『海の見える理髪店』も短編集である。
選考委員の宮部みゆき氏が
「圧倒的な読み心地の良さ」と評していたけれど、
「サクサクッと読めちゃう」と 同じ意味っていうことでいいだろうか。。


直木賞発表の当日、さっそく「海の見える~」を 図書館検索したところ
予約人数は5名だった。
 web予約冊数が限度に達していたので 二日後図書館に行き予約する。
なんと!予約数は35名に膨らんでいた。。。(-_-メ)
さすが。直木賞って、凄いな。
 

図書館にあったので借りてきた、手始めの「冷蔵庫を抱きしめて」。
リズミカルなストーリー展開は 荻原さんの得意とするところなのだろう。

サクサクサクッ♪と
音が鳴るような一冊



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キャッチコピーより大きな「直木賞受賞作」の文字が晴れ晴れしい。
実力はもちろんだけど
ネームバリューも大事なこと。
荻原さん、大いに利用して、次回は長編に挑戦してください♪ 








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by ukico32744 | 2016-07-26 18:52 | ある日の読書 | Comments(6)