カテゴリ:ある日の読書( 73 )

ある日の読書『羊と鋼の森』

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真冬並みの寒気が入り込み、今日も一段と寒くなりました。

この強い寒気が入り込んだここ数日、「羊と鋼の森」を読んでいました。

2016年の本屋大賞受賞作です。




舞台は北海道の小さな町

新米のピアノ調律師が 一人前に成長していく日々が優しい文章で綴られている。

主人公外村くんの「一本の森の木」みたいな真っ直ぐで、良くも悪くも影がない植物性気質が

ピアノ調律という仕事を通して より研ぎ澄まされていくよう。。

天職に巡り合えた人だけが 極めることができる世界観だ。




長い長いポエムを読み終わったような読了感。

この優しい調べの宮下さんの文章に みな癒されたのだなぁ。。と思う。





一気に引き込まれる感じでもなく 違うものと並行しながら読んでいた。

清らかな精神性に浸りきれないのは いまある「日常」とかけ離れ過ぎているせいかしら?

どちらかというとね 日常生活の中の汗と埃にまみれた「ちょっとしたキラキラ」のほうが

好みなんだなー (^^;




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by ukico32744 | 2016-11-06 17:45 | ある日の読書 | Trackback | Comments(2)

ある日の読書『つれづれノート№30』

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つれづれノート№30『海外旅行熱、急上昇して急降下』

銀色夏生


話しを違うところから始めます。

きのうのNHK「あさイチ」のゲストはリリー・フランキーさんでした。

NHK BSプレミアム「The Covers」でMCをしているリリーさんは、10月30日(日)の
「The Covers Fes2016」の番宣も、チャッカリされていた。

「カバーズ」(スペルが危ういので以後カタカナでね)は アーティストたちが影響を受けた曲や
思い出深い曲を そのアーティストらしいアレンジでカバーして披露するという
けっこう面白い番組である。

MCのリリーさんとアシスタント(今は仲里依紗)との絡みや、ゲストとのトークも目が離せない場面である。

フェス2016には ナイスなゲストがたくさん出演するけれど、プレミアムなゲストとして斉藤由貴さんが登場して歌を披露するという。

斉藤由貴さんが歌うという曲は「AXIA~かなしいことり~」。

この曲をリリーさんと有働アナが意気投合して名曲だ!と大絶賛してたんだけど、この「かなしいことり」を作詞作曲したのが、銀色夏生さんなのだ。

斉藤由貴ちゃん、「卒業」もいい曲だけど、「かなしいことり」は隠れた名曲として、ファンの間に知れ渡っているみたいだ。

大沢誉志幸の「そして僕は途方にくれる」の作詞も手掛けた銀色さん。

今は詩集を出したり、「つれずれノート」で自分の日常を暴露する日記を定期的に出したりして、音楽の世界からは一線を引いている。

文学界に身を置くわけでもなく、音楽界芸能界にも今は無縁のようだし(去年一回だけテレビに出てたけど)、フツーの人的な立ち位置でいながら、長きに渡って日記を書き続け、それを待ちわびて読むコアなファンがいる。

どこにも属さずにいながら、たま~にフワリと話題になったりする不思議な人。

かつて自分が作った曲たちが 銀色さんが手を放しているのにもかかわらず、一人歩きしているみたいな。。

テレビで自分のことを言われても他人事みたいに「ふ~ん。。。」なんだろうなぁ。。。


NHK BSプレミアム カバーズ
http://www4.nhk.or.jp/thecovers/








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by ukico32744 | 2016-10-29 00:08 | ある日の読書 | Trackback | Comments(4)

ある日の読書『マチネの終わりに』

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↑これ、凄くいい!と思って デカく載せてみました。

本の表紙のデザインといいタイトルといい、”凄くいい!”と本屋さんで惚れ惚れして見つめる。。

装丁買い、タイトル買いとはいかず、そのまま図書館ネット予約へ進む。

ゴメンネ、いいなと思ってるのに 買ってあげられなくて。。(;_;





久しぶりの恋愛小説だ。

最近 ほとんどときめかなくなった恋愛ものだ。

 まだSFものとかサスペンスのほうが 違う意味でときめいたりするかも。。

そんな感じで 天才ギタリスト(男性)と海外の通信社に勤務するジャーナリスト(女性)の
長い長い恋愛のお話を読み始めることにした。

そして3日でなんとか読み終えた。

手付かずのまま放置して、返却期限が迫って、あわてて読み始めるという感じで。。(^^;





ラストでようやく「マチネの終わりに」の意味に気づきます。

ここで”ドバ~ッ”と泣ける人は 恋愛小説向きの人です。

マチネの終わりのような優しい余韻を引く感じは すごくアルアルでしたが

泣けないアタシは 恋愛もの不向きと決定! (やっぱりか。。。)





ぜんぜん関係ない話を始めます。
三原じゅん子がかなり年下男性と三度目の結婚という、どうでもいいニュースをヤフーで見かけた。
まぁ、好きにやってくれと思う反面、アンタ、頑張ってる矛先が違うんじゃない!?とも思う。
まず、政治を一心不乱にやってくれよ!と思う。
三原じゅん子、人騒がせな恋愛体質と思った。。
これ、アタシの独り言と思って読んでくださいね~。









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by ukico32744 | 2016-10-27 17:19 | ある日の読書 | Trackback | Comments(8)

ある日の読書『異類婚姻譚』

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本谷有希子 『異類婚姻譚』

い、いるいこんいん。。なんだ??

と、題名からして読めないところから始まった。

先が思いやられる小説だ。

ありがたいことにPCは「異類婚」まで入れると ちゃんとコレが出て来てくれる。

『いるいこんいんたん』と読むのだそうだ。


2015年下半期 芥川賞受賞作品である。

上半期の受賞作が又吉くんの「火花」だったので 火花燻ったままの下半期の発表だった。

本谷有希子さんは「劇団 本谷有希子」の主催者だ。

自分の名前を劇団名にするくらいだから 主張の強い人のはずである。

この小説も なかなかクセのある 難解なストーリーだ。


「ある日自分の顔がだんなの顔とそっくりになっていることに気が付いた」

という”くだり”で始まる小説は 特に主張がなく 毎日流されてるように暮らす 専業主婦サンちゃんが

一風も二風も変わっているヘンな夫に だんだん似てきてしまうという

「世にも奇妙な物語」ふうのお話だ。


「なんだ、これ。。」が読後の感想だ。

芥川賞に失礼だけど、「なんだ、これ。。」だった。

取り敢えず 最後までサラッと読めてしまうのだけど 

読後感は けっしてサラッとしてないところが 摩訶不思議小説だ。

本谷有希子ワールド、恐るべし。。


好みは人それぞれなのでアレですが アタシは苦手な感じです。 (-_-;)




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by ukico32744 | 2016-10-18 21:34 | ある日の読書 | Trackback | Comments(4)

ある日の読書『雑誌クロワッサン 捨てたい!』

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図書館で雑誌も借りることが出来るのは知ってますか?

最新号は借りることができないけれど、次号が出たら 貸出開始されるんです。




雑誌「クロワッサン」は 一か月半おきに行く美容室(最近はサロンっていうよね)で

熟読するので 久しく図書館から借りることはなかったけれど、

この号は 更に家で熟読したく 図書館に予約の”ポチッ”をしたんだった。

そんなことも忘れるくらいな時に

この「捨てたい!」号、「捨てたい」と願う人たち間を 巡り巡ってというか揉みに揉まれてやってきた。


そうそう、アタシは

元祖「捨てる人」辰巳渚さん×ミニマリスト沼畑直樹さんの対談を

もう一回じっくり読みたかったんだっけ。。 (^^;



「捨てる」ことは 今はもうライフワークで、気持ちがいいと思えるけれど、

捨てたくても捨てられないジレンマで、悶々とした日もあったんです。


アタシの場合、

巣立った子供たちのものを捨てたときと

親が嫁に行くときに持たせてくれたもの。

もう読まない「手紙」に、見ない「写真」。

これらを捨てられたときが、「捨て」スイッチに「踏ん切り」のONが点灯した時 (^^;



時々こういう「捨て」関係の雑誌などを読み、

刺激をもらって、さらに風通しのいい 居心地のいい家にしたいと思うんです。



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by ukico32744 | 2016-10-14 18:45 | ある日の読書 | Trackback | Comments(4)

ある日の読書『山女日記』

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『山女日記』 湊かなえ


今日 10月3日は「登山の日」だそうで。。

ちょうど、この小説を読み終えたところの goodなタイミング♪

blogの始まりの掴み(つかみ)はこのネタで行こうと思ったの。

ブロガーの皆さん、blogを書くときの 出だし部分 けっこう悩みませんか?

出だし、30分くらい 出てこない時ないですか?





「山岳小説」といえば 遭難もの、前人未到の達成ものとか、

手に汗握る感じが だいたいのイメージ。

湊さんだから 山から突き落としたりする サスペンス系か?とも想像するが、

「山女日記」は いわば 今流行りの山ガールを主人公にした 短編小説だ。


「妙高山」「利尻山」「金時山」「トンガリロ」など 山の名前が題名の短編が8話の構成。



山に登ると 山ガール達は 自分の心がなんと小さくて閉鎖的かということを 実感するようです。

今までの自分には出来なかったことを やり遂げたことで

自信をもてて 他人(ひと)にも優しくなれるようです。

少し頑張ってみることが 世界を広げることと 実感するようです。


大まかに言うと そんなストーリー仕立ての短編の数々で、

現状に満足していない女子のココロを

チクチク刺激する うまい構成。

さすがの 湊さんだ。





この小説読んだ女性の6割は 山に登りたくなるような

山に登って 自分が変わることを期待するような

希望的小説だと思った。

今や、山はそんなガール達で飽和状態かも ‼(笑)





「山女日記」、NHK-BSプレミアムで ドラマ化されるようです。

最近のNHK、目の付け所がイイネ!と思いました。







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by ukico32744 | 2016-10-03 17:29 | ある日の読書 | Trackback | Comments(8)

ある日の読書『ポトスライムの舟』

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ポトスライムの舟  津村 記久子


主人公ナガセ(女子)29才 社会人8年目 手取り年収163万円。

自分の年収と世界一周旅行の費用が同額と知り、
旅行に参加するべく貯蓄を決意するという。。


2009年だったかな。。?
芥川賞受賞作品です。




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「ポースケ」は「ポトスライムの舟」から5年後の物語。

ナガセの友達ヨシカがやってる奈良のカフェでの 日常と小さな出来事が綴られている。


カフェ物語というと 小川糸さん風の癒し系な感じを想像するけれど、

「ポトスライム~」と同じように『働く』がキーワードの 勤労小説だ。


二作とも奈良が舞台である。

ほどほどに田舎感と
ほどほどに万葉な土地感を醸し出してるのが
心地よい感じです。

 



働くって大変。

だけど 働くって大事。



人って、わからない。

でも、交わらないと生きていけないし。。



矛盾だらけを感じながら 図太くなるのよね~と

そんなことを思いながら読んだ。。



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by ukico32744 | 2016-09-21 12:44 | ある日の読書 | Trackback | Comments(2)

ある日の読書『あの日』

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『あの日』 小保方晴子


小保方さんにとって、「あの日」とは どの日なんだろう。。

「STAP現象」のプレゼンテーションを華々しくお披露目した日から、
ねつ造疑惑で 転落した日。

まるでジェットコースターのように 急上昇急降下の数か月を過ごした小保方さん。

ココロもカラダもおかしくなってしまうのは 無理もないことだ。

理研など、STAP細胞に関わる機関の追及は 仕方ないこととして、
メディアに執拗に追いかけられ、個人情報が暴かれ、
たれ流しのように あることないことが 出回ってしまう怖さ。

小保方さんは それほどまでされる 悪いことをしたんだろうか。。


科学者として、少々迂闊なところがあった。
(は 小保方さんも自身、そう言っている)
そして、科学者として 華がありすぎた。
(は、あくまでもアタシ意見)

出る杭は打たれる。。

小保方さん、服装とかヘアスタイルとか こだわりがあったからなぁ。。

でも、そこんとこと 科学者としての資質とは関係ないよね。



小保方さんの逆襲本。

あの一件が 小保方さん側から すごく詳しく書いてある。
あまりにも詳しすぎて 実験の部分は 難解すぎてスルーした(-_-メ)
この部分は読者というより 関係者へ、という感じがする。

この本に書いてあることが 全部本当だとしたら
それは ひどい話だ。

この本に実名で書かれた人たちは 異論があるのなら
声を出すべき思うけど、
今に至って、何もないということは
無視?!
大人だから?

まっ、聞きたくもない 水掛け論になるだけか~


とりあえず 小保方さんは一矢を報いた。
汚名は少しだけ 返上されたのではないかしら。。




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by ukico32744 | 2016-09-07 19:50 | ある日の読書 | Trackback | Comments(6)

ある日の読書『彼女に関する十二章』

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中島京子さんの新作「彼女に関する十二章」。
人気作家の新作だけに シュワッチ!と図書館予約を入れるものの、
つわものどもが我先にと シュワッチ!と予約してるため 若干の出遅れ💦
待つこと数か月で やっとアタシのところへやって来た!


まず、主人公聖子さん(主婦50才)と夫の関係性が良好だという前提で始まる。
なぜ良好かというと 2人の会話が とてもぴょんぴょん弾んでいるからだ。
2人とも お互いの話に「聞く耳」を持ってるってこと、
仲良しの大前提なんだな~と、今さら気付く(笑)

その聖子さんの一人息子は ほとんど家庭内会話を放棄している大学院生。
その彼女も、息子以上の無口ときた。
聖子さんは この二人を前にして途方に暮れる。。
しかし 若い二人の間には なにかしっかりとした「絆」があるようだ。

この二組、似た者同士ということなんでしょうね。
 

聖子さんの周りに起こる出来事は いちいち驚くことばかり。


ミドルエイジ世代、人生の先輩!みたいな顔してるけど、
日々の出来事には いちいち「ビックリしたー」の初期反応。(笑)
喜怒哀楽が互い違いにダイビング。
そんな感じで 実は 中身は 威張れるほど大人になってないのだ💦



ほっこり感を醸し出しつつ ストーリーは進んでいくけれど、
実は60年前のある作家が書いたエッセー、
「女性に関する十二章」と連動して お話は語られていく。
(そのへんのところは いろいろな方が 書評で書いてらっしゃる)


ただの「主婦物語」にならないところが さすが‼

中島さんに またしてやられた~。




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by ukico32744 | 2016-08-30 18:07 | ある日の読書 | Trackback | Comments(2)

ある日の読書『わたしの容れもの』

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角田光代さん、現在49才。
ベビーフェイスの彼女だけど、もうすぐ大台に乗るという、ナイーブなお年頃だ。

それを体感して はや”うん年”の年月が過ぎたアタシには
角田さんの書いてあることは しみじみ良く理解できることだ。


「変わりゆくカラダ」を「容れもの」とし、
老化なのか進化なのか変化なのか ゆるやかに変わっていく「わたし」を
客観的に 作家視線で見つめている。

外見も然り。。
内面までも こうも変わるもの。。

その中には「嘆き」が1ミリも含まれていないところが 潔いし、読んでいて楽しい。。


うんうん、そうそう、ココロの中で頷きながら読み終えた。

☆五つの共感度
☆☆☆☆☆


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きのうの夕空

台風が去った午後から 急速に天気は回復したけれど、
「台風の置き土産」のような発達した雲は
「暴れ龍」のようにも見えました。



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by ukico32744 | 2016-08-24 17:15 | ある日の読書 | Trackback | Comments(2)