カテゴリ:ある日の読書( 61 )

わたしのマトカ

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この本の装丁がとても好きだ。


役者片桐はいりの書いた「グアテマラの弟」を読み 引き続き「わたしのマトカ」を読む。
グアテマラに住んでる弟さんを訪ねた際と 映画「かもめ食堂」の撮影で一か月フィンランドに滞在したときの旅行記だ。


グアテマラに住む弟さんは 大学在学中から足繁くグアテマラへ通い とうとう子連れのグアテマラの女性と結婚し居ついてしまったという。
口が重たく話もあまりしなかったという弟さんが 灼熱&情熱の国になぜゆえsoulを揺さぶられたか謎に思ったけど 本を読んでいくうちに「あ~この人(弟さん)は日本って国にとても閉塞感を感じていたのかな…」とわかるような気がしてきた。
弟さんは スペイン語学校を経営するかたわら スーパーや薬局の副業もし 休日には食堂も開いたりしてなかなかのやり手な実業家である。
日本なら法律的にどうよ?って職種が だいたいアバウトなグアテマラでは許されちゃうらしい。
強盗にあったり危険と隣り合わせではあるけれど 弟さんは「ケセラセラ」この空気を好んだみたいだ。
家の中は開けっぴろげで土足で誰でも入ってくる自由さに はいりさんも始めはギョッ!としたけど、そもそも人間観察大好きのはいりさんには すぐに「問題ない♪」ことになったという。


「私のマトカ」の中でも 思う存分人間観察をやってくれてる。
人間だけでなく フィンランドのスズメやカモメの個性までも素敵な表現力で。。
フィンランドの人は人見知りというか寡黙というか はじめはコミュニケーションが難しいけれど 一度打ち解けると とても穏やかで子羊のような人たちだという。
そういえば「かもめ食堂」に来るお客さんたちも そういう人たちに見えた。
ガッチャマン好きの青年以外はネ。
はいりさんは”人の気持ちの中に入りギュッとココロを鷲掴み”ってことが 自然にできるキャラクターをお持ちみたい。
彼女の個性的でチャーミングな外見も お手伝いしてることも間違いないと思うけど。。


凄いな!とい思ったのは「わたしのマトカ」はフィンランドから帰ってきてから出版以来があり このエッセーを書き始めたということだ。
旅中のメモ書きひとつ残ってないというところから 本一冊書き上げるチカラって。。。
書くに当たり記憶があいまいなところは調べたというけれど 目にしたもの耳にしたもの匂いまでも 強烈にココロに住み着いてしまったのだろう。。
本の最後は「フィンランドが終わらない」「いまだフィンランドを更新し続けている」だった。



「マトカ」とは フィンランド語で「旅」の意味だという。



「わたしの旅」かぁ。。。

そういえば アタシ今日が誕生日でした。

きのうで旅を締めくくり 今日また新しい旅に出る。。。

なーんてカッコ良さからはほど遠いけれど 人生を旅に例えると そんな気持ちでいてもいいのかな。

今日というちょっと特別な日は。。
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by ukico32744 | 2014-12-12 16:08 | ある日の読書

本日発売~海街diary第6巻~

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今日は「海街diary6 四月になれば彼女は」の発売日。
前回(5)が出たのは、もう忘れるほどずぅ~と前だ。
待望とはこのことでしょう♪


「海街diary」は鎌倉で暮らす四姉妹の物語で、四姉妹の何でもない日常や、いろいろあったりする日々がキラキラ描かれてるステキな作品だ。


そして、来年には映画化されるという情報も、神戸のPさんより届く。
しかも、是枝監督が手掛けるっていうのも、一緒に届けられた。
朗報とはこのことでしょう♪


「海街diary」が、是枝作品として、どんな風に染まっていくかとても楽しみ。
きっと原作の骨組みは残しつつ、まったく別物になるんじゃないかと期待が膨らむ。
嬉しい想定外とはこのことでしょう♪
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by ukico32744 | 2014-07-10 21:39 | ある日の読書

おなかほっぺおしりトメ

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伊藤比呂美さんの育児本最終完結編は、実家へ帰ってた3日間で読んだのでした。。
老人相手の息抜き?に、育児本とはね!?(笑)
しっかし、これがまたサイコーにおもしろいのだ!
末っ子トメの無茶ぶりに、困惑しながらも面白がる伊藤さん。
時に母、時に詩人、時に傍観者のエッセンスを混ぜ込んだ、育児本っていうか、トメ本。
育児本の領域超えた面白さだ♪


トメは伊藤さんとアメリカ人の夫との間に生まれた、いわゆるハーフというやつですが、一歳4か月まで日本で暮らし、「わんわん」「まんま」「いや!」「あった」とかコトバがどんどん出始めるころに、アメリカへ移住したのでした。
たちまち日本語がぴたりと消え失われ、意味の分かんない音を口にし出すトメ。
トメの訳のわかんない音の羅列に、周囲は混乱するのですが、日本語や英語で話しかけてもトメは「トメ語」。はきはきとトメ語(笑)
しかし、伊藤さんが耳を澄ませて聞くと、それはレッキとした文法や音韻があるというのです。
「抑揚があり、言語文化のゆたかさが有り余っているようだ」と。。


伊藤さんはけっして日本語を忘れてほしくなかったから、夏休みの帰省の際には、日本の保育所に入れて、しっかり日本文化も身に沁みこませました。
一か月の間で、すっかり日本の子となり、またアメリカへ戻って日本語を忘れる。。の繰り返し。
伊藤さんに云わせると、
「日本語と英語がトメの中でくんずほぐれつ」と・・。
「I すべった 公園で」とか「わたし 食べるよ クッキーが」とか。。

「もあ ばたー」と言って、父(アメリカ人)に注意され「めい あい はぶ もあ ばたー ぷりーず」と言い直したり。。
父は逆に英語に厳しかったりするんです。


トメ4才にして、母(伊藤さん)は、トメの発音が良すぎて聞き取れなくなったりするんです。


両国の言葉と文化の吸収がハンパないトメは、いつか同時通訳とかやったらいいのではないかな?(笑)
と、何の関係のない、一読者のオバサンは期待しちゃいます。


姉カノコ、サラコも度々登場し、年の離れた三姉妹だけど、トメのキャラクターが年離れた感をなくしちゃって、姉たちが翻弄されるのもまた面白いです。


伊藤さんは、力を抜くとこは思いっきり抜いて、ここぞという時に踏んばったりして、トメを育ててる。
そして、楽しむことだ。トメがいて楽しい嬉しいが、そのままトメに注ぎ込まれている。
育児って、やっぱりそれが一番かも!?
と、とっくに成人した二人の子を遠い目で思い出すオバサン(あたし)なのでした。。(笑)
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by ukico32744 | 2014-06-11 17:18 | ある日の読書

「父の生きる」を読んで

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伊藤比呂美は詩人ですが、この方の詩は読んだことがないんです、正直いうと。。
しかしこの方の育児本はずいぶん読ませてもらいました。

「良いおっぱい悪いおっぱい」
「おなかほっぺおしり」
「おなかほっぺおしりそしてふともも」

あぁ~、このタイトル並べただけで、蘇るあの不器用な子育て時代。。(>_<)
この本たちのおかげで、どんだけ気持ちがラクになったことか。。。
この方の育児の極意は”がさつ ずぼら ぐうたら”なのです(笑)


そしてこのかたの著書を久しぶりに読ませてもらった。。

「父の生きる」

伊藤さん(と気安く呼ばせてもらう)とは同世代なのだ。

伊藤さんは離婚して再婚して、カルフォルニア在住ですが、熊本に一人住むお父さんの遠距離介護の様子を数年にわたり、記録したものを本にしたのだ。

日に3回ほど、お父さんに℡をする伊藤さん。
(時差があるので大変なのだ)
お父さんが電話口で語る言葉を書き留めるようにしたのだ。
それは、お父さんの人格がだんだん壊れていくのが、よくわかるのだ。。

アメリカ人の夫とも「親に対する気持ち」にかなり差があり、ケンカしながら、月に一度くらい、仕事を持って、熊本に出かけて行く伊藤さん。。
毎日が、家事・仕事・介護で疲労困憊だ。。

お父さんが亡くなったあとの伊藤さんの喪失感とか、虚無感がとても痛々しかった。。
あれだけやったのだから悔いがないと、思ったりせず、あくまでも最後までお父さんに寄り添えなかったことを悔いているのです。。


近い将来、必ず訪れる「介護する自分」。
「介護する自分」は想像できるけど、「親の存在を失う自分」の想像が出来ません。
もう、親の役目をとっくに降りてる両親だけど、「いる」というだけで、きっと救われているのだと思ったりして。。


嬉しいことに「父の生きる」の中に、伊藤さんのこどもの「カノコ、サラコ」も登場しているのだ!
あの育児本の中のこどもたち。。
カノコは妊娠中だったり、サラコは伊藤さんの代わりにお父さん(サラコにはおじいちゃん)の様子を見に行ったりと。。

そして、再婚した夫との間にできた「トメ」は今10代半ば。
その子の本が出てるという。。

「おなかほっぺおしりトメ」

今度図書館で借りてこようっと(#^^#)
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by ukico32744 | 2014-05-27 18:09 | ある日の読書

風に吹かれ水に流そう

運転仮免許取得後、学科も技能も第2段階へ進むわけですが、今日は学科3時間分に当たる「応急救護処置」を受けてきた。
交通事故時、一刻も早い処置が救命のカギということで、心肺蘇生法、AEDを使った除細動を真剣顔で学んだりした。
交通事故でなくとも、いつ何時、そういう現場に遭遇するやもしれないし、今や公共の場所には必ずあるというAED。使用方法が解らなければ、意味がないのだ。
使用方法は至って簡単。そして、AEDを使うことによって、更に病状を悪化させるということもないという。
AEDが解析をして、電気ショックの必要性を判断してくれるんだって!
そこんとこ(間違った使用)が心配だっただけに、安心した♪
今は、中学・高校でも心肺蘇生法を学んだりするらしい。。
あたし長年病院事務でしたが、「知らないこと」多すぎ。。(>_<)


+++++++

一昨日は母の日だった。
そういえば、母の日に作るカレーのコマーシャル、あまり見かけなくなったような気がしません?


そんなことを思いつつ、気持ち良い緑の中を散歩したり、気持ち良い部屋の中で読書したりの、風通しのよい一日を過ごした♪



読書はいい。
本は私を、恥ずかしい気持ちにさせない。本の前では失言も失敗も後悔もない。
適切な距離が保たれる。
近づいて離れても、ただそこにいる。
本には気を遣う必要がなく、**********変わらない関係。



こんなことがつれづれに書いてあるこの本。。
すごく共感した、この一節に。。

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ほぼ同年代のこのおかた。
最初のエッセー本が出たのは1991年。
もう、こうなったら最後まで見守りたい気持ちだ(笑)

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風に吹かれ、水に流そう。。いろんなこと。。
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by ukico32744 | 2014-05-13 18:20 | ある日の読書

この世の花~銀色夏生~

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こんな花の写真を撮りたいな・・とほぼ衝動的に買った文庫。
無造作・無秩序。思い思いに咲く花たち。。

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時折の詩にドキッとしたり。。
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銀色夏生。。
熱の入り具合の波はあるけれど、20年来のファンです。
今、またビッグウェーブ到来の兆し?かもしれない。。。
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by ukico32744 | 2014-02-12 17:30 | ある日の読書

ブックスカフェで

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無職のあたしの数少ない、やらなければいけないお決まり事。今日は雇用保険の認定の為に、ハローワークへ行ってきた。
認定が終わって、そのあとの行き先は、ブックスカフェ。
今日はこの本をお伴にコーヒータイム。
(本を選ぶ作業もまた楽し・・時間かけてゆっくりね)

*「人間にとって成熟とは何か」曽野綾子

~正しいことだけをして、生きることは出来ない~
~すべてのことは善と悪の両面がある~
などなど…。
読んで、自分の中の未解決部分がほんの少し解決したような気になった。
(いや、解決のヒントをもらいました・・そんな感じ)
自分にとっては「善」であっても、ある人にとっては「善」とは限らないと、今更ながら(この歳になっても、ということね)、最近よく考えたりするので。。
少し、心が軽くなったのか!?、本を読みながらいつの間にかうたた寝するアタシはほんと幸せな暇人だ(*_*;

*「吟行修行の巻」岸本葉子

最近、時々吟じてるアタシ。
空からコトバが降ってくる時あれば、お風呂の中で生まれることも。。
正統派俳句というものは、実はとても奥深いもので、あたしのは「言葉遊び」の域であるというのがよ~く解った一冊でした。

       春隣り 孤独分け合う 午後三時

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by ukico32744 | 2014-01-24 23:53 | ある日の読書

図書館記録1

ちょっとそこまで ひとり旅 だれかと旅

益田 ミリ / 幻冬舎



去年から今年へ、年をまたいで図書館から借りてた横山秀夫の「64」を、大掃除と並行して、やっとこさで読み終え、今日は益田ミリのこの本↑を借りてきた。
「ちょっとそこまで」が、ブログタイトルと同じなので、思わず図書館でほくそ笑むアタシ。(キモチワルイネ)
圧倒的な緊迫感漂う警察ものから、肩の凝らないミリさんの本へ。。
相反してるけど、どちらも好きなジャンルです。


~昨日まで知らなかった世界を今日のわたしは知っている~
本のはじめに、こう書いてある。そして、不思議な気持ちになると。。
わかるなぁ。。
旅の始めの高揚感と、終わりの安堵感と充実感。
本の中に入り込んで、疑似体験しよう!



f0315332_17362830.jpg図書館まで徒歩7分。嬉しい距離♪
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by ukico32744 | 2014-01-08 23:10 | ある日の読書

鎌倉好き

あたしの鎌倉好きは、あたしの回りのごくごく狭い範囲内で、有名な話ですが・・・


鎌倉が好きで通うようになって、10年経った。
10年もの間、仕事・家事の合間を潜り抜け?て通うのだから、それはもうライフワークなんだろうと思う。
一人歩きで、ダメな自分を見つめて受け入れて、また何もなかったように日常を繰り返す。。。
仕事している時はそれの繰り返しだったけど、仕事を辞めた今は、何を考えながら歩くのだろう。。
退職後の10月は、友達と歩き回った。
語りながら笑いながら歩くのは、それはそれで、とても心が豊かになった旅だったなぁ(*^_^*)

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鎌倉本いつの間にこんなに!!
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マンガ本もあります♪
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お亡くなりになった作者、井上ひさし氏も鎌倉在住でした。
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by ukico32744 | 2013-12-06 18:30 | ある日の読書

愛読書

心がほどける小さな旅

益田ミリ/飛鳥新社

こんな旅してみたい。と思う。やってみようと思う本。


この本、旅好き女子ならきっと好きな一冊になると思う。手元に置いて何度読み返してもほっこりな気持ちになって、自分も同じ体験・経験ができそうな気がする小さな旅の数々。
肩の凝らないミリさんの文章が心地よいのです。

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無意識に、あたしの本棚にはけっこう「旅本」が入ってます。
本もだいぶ断捨離したけれど、お気に入りの「旅本」は、いくら古くなっても手放せないです。

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そして今の愛読書はこのガイド本。
一週間後、京都行ってきます! 散るモミジを追いかけて、少し落ち着き感を取り戻した静かな京都を期待しつつネ。。
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by ukico32744 | 2013-11-30 16:48 | ある日の読書