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ある日の読書『砂上』

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砂上  桜木紫乃


桜木紫乃さんは、北海道江別市在住の小説家です。
江別はわたしの住む町の隣り町です。
直木賞も受賞された人気作家さんと、イオンなんかでバッタリ会ったらどうしよう。。
ありそうで、なさそうな「たられば」。(^^;

..............................

舞台は江別市。主人公令央(れお)は江別駅前のビストロエドナで細々と働いている。
文章を書くことがだけが、自分の存在価値であるかのように、
情熱や野心を押し殺して、書きながら日々が淡々と鬱々と過ぎてゆく。

その主人公の前に、ひとりの女性編集者が現れる。
編集者は令央が出版社に投稿したものを全て読んでいた。
そして
「主体性のなさって、文章にでますよね」と。

冷徹な編集者が、令央の心の奥に眠っている何かに灯を付けた。

令央は、母が墓場へ持っていったある秘密を書く決心をする。

「読んだ人が本当かもしれないと思う嘘をつけ」

編集者は、とことん令央を追い詰めてゆく。


..............................


小説の背景は、隣り町江別。
ビストロエドナも実在するお店です。

タイトル「砂上」は、静岡の中田島砂丘のこと。
桜木さんが実際2回足を運んで、物語の核となる場所にしたという。

リアルとフィクションが混同して、主人公令央と桜木紫乃さんが重なって見えてくる。

これは私小説?

桜木さん自身が葛藤しながら物語を生み出す姿を、主人公玲央に投影しているんだ。
そう信じてしまう迫力が、この小説にはあるんです。

リアルな虚構のストーリーに、気持ち良く騙されながら、少しの間没頭しました。






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by ukico32744 | 2018-04-25 18:14 | ある日の読書 | Trackback | Comments(14)
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Commented by miqu_7cd at 2018-04-26 05:57
道内が舞台の小説ってリアル感があって読みやすですね。
最近、道内が舞台の小説をよく読むようになりました。
でも、道内に住んでいない作家が北海道を舞台に書くのは、
ちょっと変だな~と思う個所もあり、がっかりする事も。

これは、まだ読んでいませんが面白そうですね。

ホント、江別に住んでいたら、札幌にも来ることもあるでしょう~
ばったり会ってみたいな~でも、案外気がつかなかったり?
Commented by 01914383i53678 at 2018-04-26 07:24
「読んだ人が本当かもしれないと思う嘘をつけ」、心に響く言葉ですね。
本を読んでいると、その物語が、そこに存在するような気がする時があります。
そういう小説は、なかなか忘れなかったり。
桜木紫乃さん、本屋さんでお見かけしても手に取ったことがないので、気になります。
Commented by ukico32744 at 2018-04-26 15:20
> ミズキさん、
桜木さんの小説は、北海道に根付いてる感じがしますよね。
季節感のビミョーな感覚も、そうか~、文章に表すとこういう感じ!と、
的を得た表現の仕方に、感心することしきり。
乾いた感じの文体にも北海道気質を感じますよね。
これ、とても面白い小説なので、ミズキさんに読んでほしいです。

桜木さんいつか、道民栄誉賞もありと思いますよ(^-^)
きっと変装はしないと思うけど、出不精らしいというのは聞いたことがあります。(^^;

Commented by ukico32744 at 2018-04-26 15:31
> ちぃさん、
桜木紫乃さんは北海道のかたなので、作品もご本人も、こちらでは広く浸透してますが、
ところ変わると、メジャーじゃないこともありますね。(^^;
小説の舞台がとなりの町なので、すごく既視感があって、よりリアルでしたねー。
この小説に出てくる、女性編集者がまた凄い人で、この方を主人公にしたものも一本書けるのではないかしら、と思いました。


Commented by mypottea3 at 2018-04-27 16:10
ukicoさん、こんにちは!
遅めのコメントで失礼します m(__)m
なんだか 聞いたことがある名前のようで 考えていました、が、思い出しました、ホテルローヤルを
受賞掲載誌で 読んで感銘したこと、受賞式のときの楚々としたたたずまいなど、、
私は もう根気がなくなってしまったので 本を読むことは ほとんどありませんが、(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
ukicoさんの 書評を拝見していると 出会いがあったら読んでみたくなります
たくさんお読みになっていますね
(((o(*゚▽゚*)o)))♡
Commented by ukico32744 at 2018-04-27 19:20
> mypotteaさん、
そうなんです。桜木さんは「ホテルローヤル」で直木賞を取りました。
確かに「楚々とした感じ」しますね。
でも、けっこう饒舌だったりします。
ゴールデンボンバーの大ファンっていうのも有名な話です。
根気といえば、mypotteaさんのお得意のハンドメイドは、それこそ根気がいるもの
ですよね。
わたしには絶対無理無理な世界。(^^;
書評という大それたものではなくて、好き勝手にああだのこうだの書いてるだけなんです。
あぁ、また好き勝手書いてる~、って思いながら読み流してくださいネ💦
Commented by momoseke at 2018-04-27 19:48
この方の小説は残念ながら
未だ読んだことがないのよ。
以前、テレビに出てらしたのを
ちらっと拝見(ᵔᴥᵔ)
結構面白い方よね
Commented at 2018-04-27 21:50
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ukico32744 at 2018-04-28 06:50
> モモセさん、
桜木さんの小説、一度読んでみてください。
なんかモモセさんなら、桜木さんの小説の世界観、好きそうな気がするの。
直木賞取ったときは、けっこうテレビに出てたかも。
ゴールデンボンバーのTシャツなんか着てね。(^-^)
Commented by M at 2018-04-28 06:53 x
コメント遅くてすみません!
この方、江別に住んでいるのですね。なんか庶民的な感じでいいですね。
近くに小説家さん住んでいると読みたくなりますね!
内容も本当に起こりそうな感じでいいですね。

26日、27日と美瑛の青い池、丘、富良野のカンパーナ六花亭の
葡萄畑、日高の二十間道路を見て来ましたんです。ゴールデンウィークを避けて行きました。
二十間道路の桜は、ゴールデンウィークが見頃なので
ちょっと早かったし、前日と前々日が雨に見舞われて蕾のままでした。
青い池、本当に青くて感動しましたよ。
美瑛の丘も美しく緑と茶色の整備された丘、良かった!
Commented by ukico32744 at 2018-04-28 07:00
> 鍵コメさん、
頑張ってますね!
資格に向けて一直線ですよ。
今ここだけの場所、ここだけの人と割り切ってね。

本を紹介していただいて、とっても読みたくなりました。
鍵コメさんが仰る通り、テレビに出てる彼の見方が、ちょっと変わったかな~。
深夜のラジオで毒舌吐いてるみたいですよ。(笑)
一度聴いてみたいなぁ。。って。

お忙しいのにコメありがとうございます♪
ブログ再開された時にまたお会いしましょうね。
Commented by ukico32744 at 2018-04-28 13:05
Mさん、
実は今南富良野にいます。
朝8時に家を出て、オットと道の駅巡りのドライブ中です♪
日高樹海ロード、占冠、南富良野の道の駅に寄って、これからランチをしに、富良野市に向かってるところです。
Mさんの出掛けられたところをニアミスしながら動いてる感じ(笑)
美瑛の青い池は、素敵なところでしょうね〜。
今日は行けませんが、いつか行ってみたいです。
GW突入前に楽しいお出かけを済ませて、GW中はゆっくりお過ごしですか?
時間があったら、是非札幌にもお出かけ下さいね(^^)
Commented by bienes at 2018-04-30 13:10
ukicoさん こんにちは~
本のある暮らしを満喫されていますね♪
あの若林さんも何か 持っている方だな~と思っていたのですが
旅人と文筆家の才能を持ち合わせていたのですね
人間はおもしろいね
何かのきっかけで才能や持ち味が開花するから

サッポロも20度を超えたとTVで観ました
桜咲く♪ (*^^*)

PS.ukicoさんukiちゃん・・
どう呼んだらいいかなあ~?といつも迷っているのだけど・・
Commented by ukico32744 at 2018-04-30 16:48
> bienesさん、
本が手元にあると、なんか安心しますね~。
読むのは遅いし、そんなにじっくり読む時間があるわけでもないのだけど、
ちょこちょこ隙間の時間に読むのが好きなんです。

「芸は身を助く」と云うけれど、芸人さんも一芸だけではやっていけない
キビシイ世界ですね。
若林くん、顔はぽわ~んとしてるけど、確かに持ってますよ。(笑)

札幌も桜が咲きました!
いっぺんに色んな花が、咲き出して、これからが百花繚乱の季節です。

親しみを込めて「ukiちゃん」と云って下さると、嬉しいで~す♪
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