2018年 09月 15日 ( 1 )

ある日の読書『銀河鉄道の父』

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銀河鉄道の父  門井慶喜

天才の父は大変だ!
岩手県をイートハヴにし、銀河に鉄道を走らせた宮沢賢治。
生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父、政次郎との対立と慈愛の月日。

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「銀河鉄道の父」は去年の直木賞受賞作で、この時の芥川賞は若竹千佐子さんの
「おらおらひとりでいぐも」でした。
どちらも宮沢賢治繋がりで、いっとき話題になりましたね。

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宮沢賢治は、詩人、童話作家としてあまりにも有名ですが、
じっさい書いたものを読んだことはないのです。(と思う)
「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」「よだかの星」等々、
何回も耳にしたタイトルは、もう読んだ気になっちゃうほどなのだけど、
やっぱり自信を持って、読んだことがないのでした。(笑)

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この小説は、宮沢賢治の父、政次郎から見た、宮沢賢治の生涯を書いた小説です。

宮沢家という経済力のある家庭の長男として生まれ、
小学校のころは神童とまで呼ばれながら、湧いて出る未来のアイデアやシナリオが、
宇宙的であるために、ことごとく、中途で挫折してしまう賢治。
凡人ができることもできない、ただの無職の男になっても、
父政次郎は、賢治の突出した「何か」を見捨てられずに、
陰になり日向になって、最後まで見守ります。

賢治が死と向き合いながら、有名すぎる詩やお話が生まれていく過程を、
政次郎目線で、たんたんと書かれているのが、余計に悲しく感じました。


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来月オットと東北に出かけます。

7年前の東日本大震災の復興応援には、随分と年月が経過してしまいましたが、
観光という名のもとに、震災を忘れてはいないよ、というわたしたちなりの小さな応援です。

宮沢賢治ゆかりの地も訪ねることになるので、勉強がてらに、この小説を読んでみました。
読んでいる最中に、自分自身が「胆振東部地震」を経験するとは、夢にも思ってもみなかったことです。



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6日未明の地震の前日は、台風による強風被害がいたるところで発生してました。

もうその時から、ただならる予兆が始まってたのです。

あの台風がなければ、厚真の大規模な土砂崩れも免れたのではないかと思ってしまします。

起きてしまったあとで、「たられば」を言うのはとても虚しいですが。。







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by ukico32744 | 2018-09-15 19:14 | ある日の読書 | Trackback | Comments(20)