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ある日の読書『生きるとか死ぬとか父親とか』

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生きるとか死ぬとか父親とか  ジェーン・スー

20年前に母を亡くし、気が付けば父は80才、娘(ジェーン・スー)は40代半ば。
一時は絶縁寸前までいったけれど、いま父の人生を聞いておかなければ、一生後悔する。
父と娘をやり直すのは、これが最後のチャンスかもしれない。(本の帯より)


先日、北海道のFMラジオにゲストとして出演されてた番組を、たまたま聴いて、
歯に衣着せぬ語り口調が魅力的で、
このかたの本、はやく読みたいな、と待ち焦がれていた一冊です。

ジェーン・スーさんって、予備知識まったくなくて、名前からして台湾か香港のかた?と思いきや、
正真正銘の江戸っ子で、お仕事は作詞家、コラムニスト、そして、
ラジオのパーソナリティもやってらっしゃる。
どうりで、感心するほど「喋り」が上手だったわけだ。


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多忙なジェーンさんとジェーンさんの父は、20年前に亡くなった「ママ」のお墓参りに
連れだって行くのが、ずっと習慣になっているようだ。
墓参りのあとは、ファミレスで休憩。
これもずっと習慣になってること。

とても仲がいいと云える間柄ではないにしても、
やはり高齢の父のことは気がかりで、何かにつけて父を誘い出し、
ご馳走し、買い物をし、父のご機嫌を取りつつ、父の人生を聞き出していく。

このお父さん、一筋縄ではいかない、やんちゃなお父さんで、
ジェーンさんが手綱を緩めると、金銭面でけっこう暴走しはじめるようだ。
緩めたり、ギュッと締めたりしながら、上手く操縦してる様子は
20年前に亡くなったママの気質を、そっくりそのまま受け継いでるのだと思う。

ママのことを大好きだったお父さんは(ほかにも女性関係は多い人だったようだけど)、
心の中で、そんなジェーンさんをママに重ねて見てるようにも思えたり。。


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ジェーンさんとお父さん、お互いにキャラが立つ性格で、ああいうえばこう言うの
やり取りがとても面白い。
その場その場の臨場感もあって、文章を書いても、言葉にして語っても、
とても頭がいい人なんだわ、良くわかる。

なにしろ、この本の活字がやや大きく、行間が広くて、とても読みやすかったのだ。

近ごろは、ここもまた重要視しなきゃいけない所です。(^^;








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by ukico32744 | 2018-09-30 07:49 | ある日の読書 | Trackback | Comments(12)

ある日の読書『公園へ行かないか?火曜日に』

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公園へ行かないか?火曜日に  柴崎友香


以前、柴崎さんの「千の扉」という、古い団地が舞台の小説を読んで、
このかたの低調リズムな文章が、わたしには、とても心地良いと感じたのでした。
文体に相性があるとしたら、かなりいい相性と感じた柴崎さん、
気になる小説家でしたが、「千の扉」の後は読んでないんだなぁ。。

「公園に行かないか?火曜日に」は、柴崎さんの最新刊本です。
書店の新刊コーナーに置かれているこの本を、早速図書館で借りてきました。

この本、本の帯には、小説集と書かれてるので、そのつもりで読み始めると、
軽く裏切られました。


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柴崎さんは2016年、世界各国から作家や詩人やシナリオライターが、アメリカアイオワ大学に集まり、
10週間過ごすIWP(インターナショナル・ライディング・プログラム)に参加しています。

IWPに参加した33カ国、37名は、全員アメリカの外側から集まった作家たちで、
ほとんどが、コミュニケーションするのに不自由な英語を話さなければならないのですが、
日本の小説家「トモカ」は、そのなかでも、
どうやら自分は極端に英語の出来が悪い、と自覚します。

社交上手でもなく、海外渡航歴も少ない「トモカ」が、各国の作家たちと
距離を測りながら、次第に交流を深めていく様子と、アメリカの社会事情とを
その時々の心情や思考を、
思い起こすように丁寧に書かれた内容は、小説より、エッセーにかなり近いものだと思います。


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タイトルの「公園に行かないか?火曜日に」は、短編の一つ目のタイトルで、
作家同志のSNSの「パークに行かない?」というお誘いに
トモカが「行きます」と返事し、
数人で当てもなく歩いた、という話。
なんていうことない話だけれど、作家が数人集まると、それはそれで一つの
深イイお話になるわけです。





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by ukico32744 | 2018-09-26 11:01 | ある日の読書 | Trackback | Comments(10)

ある日の映画『きみの鳥はうたえる』そして希林さんありがとう

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きみの鳥はうたえる

函館出身の故佐藤泰志の同名小説を映画化したものです。

佐藤泰志さんの函館を舞台にした小説を映画化した、
「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」を
函館三部作といいますが、「きみの鳥は歌える」は、小説の舞台の東京を函館に移し映画化し、
函館四部作目とも云える映画になりました。

三部作を観たわたしとしては、この映画も絶対逃せないと、ひょこひょこ出かけて行きました。

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この映画は函館の市民映画館シネマアイリス開館20周年を記念して製作され、
全編オール函館ロケで、函館嗜好が強い映画です。

函館の映画好きの熱い想い入れが、ひしひし伝わる映画でもあります。

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書店で働く僕(柄本佑)、
「僕」と同居している失業中の静雄(染谷将太)、
「僕」と同じ書店で働く佐知子(石橋静河)。

主人公の役者さん三人が、函館の街になんなく染まって、
大人になる前の、無秩序で無責任な青春の一ページを、
三人三様の感性で表現してます。

佐知子役の石橋静河が、瑞々しくて魅力的。
自由奔放さが、とても惹きつけられます。
もともとコンテンポラリーダンサーの彼女は、石橋凌と原田美枝子のDNAを見事に発揮して、
「静」と「動」、どちらもとても「絵」になる人です。

この人の顔と名前、どこかで見たことあると思いきや、「半分青い」の律の元妻であった。
「半分」に出てるときの,固くて無表情さが印象的な演技と真逆の彼女。
この映画での静河さんが、羽根が映えたように自由なので、
そのギャップったら!
まるで別人のよう。


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この映画館に、よく希林さんの映画を観にきました。

寂しいです。



晩年は、義理人情さえも削ぎ落として、本当に必要なことやものだけ大切にして、
ご自分の心理に嘘をつかず生きてらした。

一番先に、削ぎ落としてもよかろうな「内田さん」に、最後まで寄り添った。

自分がいっときでも心底愛した人には、とても情の深いかただったのだ。



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by ukico32744 | 2018-09-24 17:33 | ある日の映画 | Trackback | Comments(16)

乃が美の生食パンを買いに。

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乃が美の食パンを、ご存じですか?

「日本の食パン名品10本」に選ばれたり、「パン・オブ・ザ・イヤー食パン部門金賞」を
取った食パン専門店が、札幌のセレブ地区の円山に出来て、凄い人気というのは聞いてました。

そのパン屋さんの札幌2号店が、札幌駅前のビルに小さくオープンしました。

娘が出張帰りの地元のお友達へのお土産を、乃が美の食パンにしたそうで、
「そんなに並んでなくて、すぐ買えた!」と娘から情報げっちゅ‼

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きのう札幌へ行ってきました。

まず先に「乃が美の生食パン」を買うことでしょ。


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北4西5のアスティ45ビルの一角に、乃が美の小さい店舗がありました。

5年前まで、このビルに入ってるクリニックで、13年間働いてたので、
別な意味でも、なんか嬉しい感じがする。
このビル、イケてるお店あまり入ってないし、駅前にしてイメージが地味系なので。

15人ほど並んでいたけれど、あっという間に買えちゃった。(^-^)


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切ったところを撮るのを失念。(^^;
画像お借りしました。

しっとり、ふんわり、優しい甘さ。
焼かずに生で食べると美味しさがよくわかる。
贅沢な食パンだわ。
高級って、付くのがよくわかる。

食べても食べてもまだ食べていたいような食パン。
いつになったら、お腹いっぱいになるんだろう。

そんな高級生食パンなのだ。


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その乃が美の生食パンを2本、持ったまま移動するのも重たいので、
コインロッカーに入れて、映画を観にいきました。
(映画のことはまた後日に書きます)



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映画のあとは、ひとりカフェタイム。

イノダコーヒーの深入りの「アラビアの真珠」をブラックで飲むのが好き。

窓に向かって座るカウンター席は、ひとり孤独を満喫できるので、そこも好き。



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by ukico32744 | 2018-09-22 18:33 | 半径日常 | Trackback | Comments(26)

青空と減塩

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あの地震後、やたらお天気のいい日が続きます。

午後3時、太陽さんはもう西の方へ傾いてるけど、まだまだ勢いよく、
ハレーションなんか起こして。

サンルームより(注:物干し場ともいう)毎日、いい青空だ‥‥と眺めながら、9月も半ば過ぎ。
えらいこっちゃ‼

地震のアクシデントがあって、頭の中、「混乱」スイッチ点滅してましたけど、
生活の不便さもほぼ無くなり、自粛の節電も、やらないよりかやったほうがいいよね、的なものになって、
わたしたち周りは、急速に日常に戻りつつあります。
(同じ市内でも、まだ避難生活を余儀なくされている方もおり、復旧の差は地域によって大きいのですが…)

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そんな中、娘が旭川出張の際に、うちに寄りました。

GWも、夏休みも帰省しなかったので、ほんと久しぶりに顔見た♪
若い女の子(とはいっても、もうすぐ30才)が、家におる、って、なんて華やぐことだ!
一家団欒(だんらん)って言葉が宙を舞う、夕げ。
(ふだん、どんだけ暗いか!ってことです 笑)

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娘は小さな町の住人の健康管理の仕事をしてます。

今回の出張は高血圧協会の講演を聴くことで、
その講演会の主催側の粗品は、減塩食品サンプルの数々でした。

上の写真は、これでも半分くらい。
減塩の出汁とか、減塩の昆布佃煮だったり、グラノーラもありました。

もの凄い勢いで、減塩食品って増えてるのね。

どの食品メーカーも、これからのターゲットは「減塩市場」なんだわ。

減塩ハッピーターンってさ、、、。
誰が食べるの? (笑)


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明日も晴れそうですよ。

















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by ukico32744 | 2018-09-19 19:24 | 半径日常 | Trackback | Comments(24)

ある日の読書『銀河鉄道の父』

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銀河鉄道の父  門井慶喜

天才の父は大変だ!
岩手県をイートハヴにし、銀河に鉄道を走らせた宮沢賢治。
生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父、政次郎との対立と慈愛の月日。

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「銀河鉄道の父」は去年の直木賞受賞作で、この時の芥川賞は若竹千佐子さんの
「おらおらひとりでいぐも」でした。
どちらも宮沢賢治繋がりで、いっとき話題になりましたね。

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宮沢賢治は、詩人、童話作家としてあまりにも有名ですが、
じっさい書いたものを読んだことはないのです。(と思う)
「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」「よだかの星」等々、
何回も耳にしたタイトルは、もう読んだ気になっちゃうほどなのだけど、
やっぱり自信を持って、読んだことがないのでした。(笑)

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この小説は、宮沢賢治の父、政次郎から見た、宮沢賢治の生涯を書いた小説です。

宮沢家という経済力のある家庭の長男として生まれ、
小学校のころは神童とまで呼ばれながら、湧いて出る未来のアイデアやシナリオが、
宇宙的であるために、ことごとく、中途で挫折してしまう賢治。
凡人ができることもできない、ただの無職の男になっても、
父政次郎は、賢治の突出した「何か」を見捨てられずに、
陰になり日向になって、最後まで見守ります。

賢治が死と向き合いながら、有名すぎる詩やお話が生まれていく過程を、
政次郎目線で、たんたんと書かれているのが、余計に悲しく感じました。


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来月オットと東北に出かけます。

7年前の東日本大震災の復興応援には、随分と年月が経過してしまいましたが、
観光という名のもとに、震災を忘れてはいないよ、というわたしたちなりの小さな応援です。

宮沢賢治ゆかりの地も訪ねることになるので、勉強がてらに、この小説を読んでみました。
読んでいる最中に、自分自身が「胆振東部地震」を経験するとは、夢にも思ってもみなかったことです。



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6日未明の地震の前日は、台風による強風被害がいたるところで発生してました。

もうその時から、ただならる予兆が始まってたのです。

あの台風がなければ、厚真の大規模な土砂崩れも免れたのではないかと思ってしまします。

起きてしまったあとで、「たられば」を言うのはとても虚しいですが。。







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by ukico32744 | 2018-09-15 19:14 | ある日の読書 | Trackback | Comments(20)

コモパン

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今日イオン系のスーパーでは「火曜市」

毎週行ってはお買い得品を物色してくるのだけど、今日はもちろん「ノー火曜市」であった。

火力発電所の故障の復旧が、予定よりかなり遅れるらしく、
企業も駅も市電も、人の集まるところは、真剣節電を開始した中、
スーパーもかなり照明を落としていて、
みな粛々と買い物してる感じ。
とても静かな「ノー火曜市」であったのだ。

そんな中、パン売り場はコモパンが、「今でしょ」とばかりに
大量に置かれていた。

賞味期限の長いパネトーネ種のコモパン、いつもパン棚の片隅に置かれてる。

たくさんパンの種類がある中、コモパンのあの味がとても好きな人以外は
あまり手に取ることはない、片隅のパンなのだ。

でも、今日はコモパン人気高かった。

わたしも3個買って、非常時のリュックに入れておいたよ。

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今日買ったコモパンは、賞味期限は11月3日
普通のパンとは、持ち加減がぜんぜん違うのだ。

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保存料無添加なのに、ずっとおいしいその秘密とは、
イタリア北部のコモ湖周辺だけに生息する「パネトーネ種」。

100年以上も前から伝統的に受け継がれている、特別な酵母だという。

その酵母を、コモパンの会社は年に一回、イタリアから空輸して
大切に培養しているという。

なんか、改めてこういうの知ると、コモパン凄いね!と思うけど、
やっぱり、味はいまひとつなわけで… 。
(あくまでも個人的感想です…)

しかしもって、コモパンはもしやの非常時には活躍してくれるに違いない。

いつ起きるかわからない時用に常備するほどの、賞味期間ではないけれど、
非常時の要注意期間には用意するには、いい食べ物だと思う。

コモパンって、そういう時に、存在感を充分に発揮してくれるパンなんだね。




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by ukico32744 | 2018-09-11 21:15 | 半径日常 | Trackback | Comments(18)

地震のあと

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17時の西の空。

九月の北海道の日暮れは、ひと呼吸するたびに空が暗くなる。
そんな感じです。


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地震後、札幌近辺のライフラインはほぼ復旧しましたが、
今、わたしたちに課せられていることは、日常を取り戻すことではなく、
みな、少しづつ我慢することじゃないかと、思い始めています。

陽が落ちても、街の灯りは、家の中を明るく灯してくれるのですねぇ。
あの停電時、真っ暗闇の世界を知ってしまってから、
少しの明るさがあれば、もう天国じゃない!?って、感じます。
いえ、そう感じられるように、仕向けています💦(^^;

物資も足りてないですねぇ。
きのう、開店直後のスーパーに行っても、肉・魚はガラガラ。
パンは2個まで。牛乳は1本。そんな制限付きです。
あと残るは3本の牛乳を、間に合ったぁとばかりに、1本つかみ取って、
勝者の顔つきになったりする自分って、どうなの?
食べるものがまったくないわけじゃないのに。
夢中な行動だけに、あとで思い返すとハズカシイ。。(>_<)

あと数日すれば、物資は整うはずなのに、冷静さに欠けているのです。

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SNSで、間違った情報も飛び交ってるようです。
一週間以内に、また大きな地震がやってくるとか。。

これは、不安な気持ちに、さらに真っ黒なペンキを塗るようなもの。
 
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節電すること。冷静になること。

ここ数日は、これを目標に暮らしていきたいと思います。



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by ukico32744 | 2018-09-10 18:26 | 半径日常 | Trackback | Comments(18)

ウンベラータのその後

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ウンベラータの植え替えから、ちょうど2週間経ちました。

その間、葉がばっさばさと、10枚ほど落ちたでしょうか。
いっときは、うなだれてしまって、わぁぁ…、ダメにしちゃったかも。の、
危うい時期もありましたが、ようやくダメ期を脱出し、
蘇りの期を迎えました。

気を付けたことは、
日に当てることと、クタっとうなだれても、水をあげすぎちゃいけない。
その2点。

ウンベラータはやはり、日の当たるところが大好きみたいです。


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新芽もね、ちゃんと出てるのよ。
肥料もまだ一度もあげてないのに。

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これくらい元気になったら、もう、週1に1度の水やりで充分と思う。

幹がもう少し頑丈になってほしいので、そろそろ肥料かな~。



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図書館帰りの午後3時半の空。

雲間から青空が顔を出してるけれど、不穏な空模様です。

湿った生ぬるい強風は、明らかに台風のそれと思う。

電線が電線音頭で踊ってました(笑)

北海道はこれからが「雨」の本番みたいです。



皆様もくれぐれもお気を付けください。






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by ukico32744 | 2018-09-04 17:44 | 半径日常 | Trackback | Comments(32)